畳の表替えを考えたとき、「い草」「和紙」「樹脂」など、いくつかの種類があることを知って迷う方も多いのではないでしょうか。
その中でも「和紙の畳表」は、い草のような見た目を持ちながら、紙という事で様々なカラーがあり、耐久性や衛生面に優れた新しい素材として注目されています。
この記事では、福山市の畳工房大和が、和紙表の仕組みや特徴、メリット・デメリットをわかりやすく解説します。
畳替えを検討されている方の素材選びの参考にしていただければ幸いです。

和紙の畳表はどう作られている?その構造と仕組み
和紙の畳表は、い草の代わりに「機械すきの和紙」を細くこより状にし、それをい草のように織り込んで作られます。
この和紙には特殊な樹脂コーティングが施されており、湿気を吸いすぎない・汚れが染み込みにくいといった特長があります。
見た目は本物のい草とほとんど変わらず、触り心地も自然で、従来の畳の雰囲気をそのまま残せます。
製造元としては「ダイケン健やかおもて」などが代表的です。

和紙の畳表のメリット① 色あせにくく長持ち
い草の畳表は、日光や時間の経過で青から黄金色に変化しますが、和紙表はその色変化が非常にゆるやかです。
退色しにくく、5〜10年経っても新品に近い色合いを保つことができます。
そのため、長くきれいな畳を保ちたい方や、部分的に張り替えをした際に色の違いが出にくい点も魅力です。

和紙の畳表のメリット② カビ・ダニが発生しにくい
和紙表は吸湿・放湿のバランスがとれており、湿度が高い時期でもカビが生えにくい特性があります。
また、樹脂コーティングのおかげでダニの温床になりにくく、衛生的。
アレルギーが気になる方や、小さなお子様がいるご家庭でも安心して使えます。
特に梅雨の時期や湿度の高い地域(広島県福山市など)では、この点が大きなメリットになります。

和紙の畳表のメリット③ お手入れが簡単
汚れがつきにくく、軽い汚れなら乾いた布でサッと拭くだけでOKです。
い草に比べて水拭きにも強く、食べこぼしやペットの汚れなどにも対応しやすい点が好評です。
お手入れが簡単なので、共働き世帯や忙しいご家庭にも適しています。

和紙の畳表のデメリットと注意点
万能に思える和紙表ですが、いくつか注意点もあります。
まず、天然い草特有の香りはなく、柔らかさはやや控えめです。
また、強くこすったり、重たい家具を引きずると表面が傷みかたになることもあります。
さらに、人工素材とはいえ「紙」であるため、過度な水濡れや結露の多い環境では劣化のリスクも。
日焼けによる退色はしにくいのですが、樹脂コーティングが摩擦などでとれていくとくすんだ様な感じで色合いが変化していきます。
お部屋の環境に合わせた使い方が大切です。

まとめ|和紙の畳表は“美しさと扱いやすさ”を両立した新しい畳
和紙の畳表は、い草の風合いを大切にしつつ、色あせにくく、カビや汚れに強いという現代的な特徴を持った素材です。
自然素材の香りを楽しみたい方は「い草」、お手入れや耐久性を重視する方は「和紙表」と考えると選びやすいでしょう。
畳工房大和では、実物のサンプルを見比べながら、それぞれの特徴を丁寧にご説明しています。
畳替えを検討されている方は、素材の違いを知ることで、より納得のいく畳選びができます。
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