畳にカビが生えた!原因と正しい対処法|福山市の畳工房大和が解説

2025/11/10カテゴリー:新着情報,畳のお話

新しい畳でもカビが生える?その理由とは

「畳を替えたばかりなのにカビが…」そんなお悩みを持つ方は意外と多いです。実は、国産い草の畳表は天然素材のため、湿気を吸いやすく呼吸するように湿度を調整しています。ところが、梅雨時期や湿度の高い季節には、い草の吸湿力が限界に達し、カビが発生することがあります。新しい畳ほど油分や水分が多く、湿度と温度の条件が揃うと、カビが生えやすくなるのです。これは「素材が生きている証拠」ともいえます。

よく「前畳替えた時はカビが生えなかったのに」と聞きますが、10年20年前と比べても梅雨時期夏場に1度に降る雨量も多くなり湿気が増大。気温も高くなっていて昔よりカビが生えやすい環境になっています。

カビが生えたときの正しい対処法

カビを見つけたときは、まず乾燥と除菌を意識しましょう。晴れた日に窓を開け、風を通して湿気を逃がします。もしくはエアコンがあるお部屋なら締め切ってドライにし半日ほどそのままにしておく。その後、亀の子タワシのようなブラシで目に沿って掃き出しながら掃除機で表面のカビをやさしく除去してください。強くこすらず、表面を傷めないように注意します。これを数度繰り返し仕上げにアルコールを含ませた布で軽く拭くと、カビ菌の再発防止にも効果的です。重度の場合は、無理をせず畳店にご相談ください。プロの手で素材を傷めずに安全に処理できます。

やってはいけないお手入れ方法

焦っていきなりタオルで拭いたり水拭きや漂白剤の使用をしてしまう方がいますが、これは逆効果です。い草は水分を吸いやすいため、余計に湿気がこもったり畳表の目の中にカビが入り込んでカビが再発する原因になります。また、漂白剤は変色や繊維の劣化を引き起こすことも。どうしても落ちない場合は、専門業者による乾拭き・アルコール除菌・日干し処理をおすすめします。畳を長く美しく保つためには、素材に合った方法でお手入れすることが大切です。

カビを防ぐための環境づくり

畳のカビ予防には、「湿気をためない暮らし」がポイントです。定期的に窓を開けて風を通し、エアコンの除湿モードを活用しましょう。また、押し入れに入れる湿気取りなどをお部屋に数個置くのも効果的です。また、家具の下など空気がこもりやすい場所にも注意が必要です。時々畳の上を掃除機で吸い、ホコリや湿気を取り除くことでカビの発生を防げます。梅雨入り前に乾拭きを行うのも効果的です。い草は湿度を調整する優れた素材ですが、環境が整ってこそ本来の力を発揮します。

福山市の畳工房大和が行うメンテナンス・ご相談対応

畳工房大和では、カビ除去やメンテナンスのご相談にも対応しております。福山市周辺の気候を熟知した職人が、お住まいの環境や畳の状態を見極め、最適なケア方法を提案いたします。また、軽度のカビであればご家庭でできるお手入れ法も丁寧にご案内。地域密着の畳店だからこそ、お客様一人ひとりに寄り添ったサポートを心がけています。

畳の健康を守るために、早めの相談を

畳にカビが生えると驚いてしまいますが、正しい方法で早めに対処すれば、元の美しい状態に戻すことができます。天然素材のい草は、きちんとお手入れすれば何年も心地よく使える丈夫な素材です。

「この程度のカビならどうすればいい?」そんなお悩みもお気軽にご相談ください。職人が実際に確認し、最適な対応をご提案いたします。

お問い合わせ先

畳工房大和(たたみこうぼうやまと)

〒721-0942 広島県福山市引野町4-9-40

TEL:084-940-3886